浜崎あゆみのオールナイトニッポン、1998年12月28日放送

 

浜崎あゆみ:「『うるさいぞ、あゆー!もう我慢の限界です。浜崎あゆみは何なんだ?彼女は未成年(TBS系)で河井我聞君の相手役として登場し、かわいいと話題になった時は、どの雑誌でも『わたしは、ほんとはとても男っぽくて、男友達が多いんです。役とは全然違うの』などと、『女に好かれるサバサバしたキャラなのよ』とアピールしていたはず。ところが、しばらく見ないと思ったら、不思議少女となってCDデビューし、口調は『あゆねぇ~』、何が『あゆねぇ~』だ!事務所のしつけはどうなってるんだ!編集部のお姉さま方、調子に乗りすぎだと思いませんか?東京都杉並区、年下キラーさん。TVBrosより』ですけども。あー、こういう風に思ってる人はね、多分多いと思うんですけど、まぁ、あゆもよく周りの友達とかに言われるんですけどね、別に作ってる訳でもなくで、まぁ、あゆは恥ずかしがり屋なんで、その裏返しという。『朋ちゃんみたいだ』という、多数意見も、時々預かるんですけどもね。まぁそれはどっちでもいいとして、あゆって一体バカなんでしょうか?まぁここで色々言ってもしょうがなくて、あゆはですねぇ、自分の事をバカだとも思った事もなく、頭がいいとも思った事もなく、最終的には、このラジオを聞いてくれた人なり、あゆの歌を聞いてくれた人なりが決める事であると、あゆは思うので、今夜は是非、二時間生でたっぷり、この私浜崎あゆみが、ほんとうのあゆについて、包み隠さずしゃべろうと思ってますので、これを聞いてる人、どう思ったか教えて下さい。聞いてない人には、今すぐ電話をして、教えて下さい。じゃあ行ってみましょう!タイトルコール。浜崎あゆみの、オールナイトニッポーン!!すいません、あの、冒頭緊張してかみまくりましたので、そこんとこ許して下さい、すいません。そんな訳でですね、今晩は、浜崎あゆみです。一応自己紹介をしておきますとですね、えー、私今、デビューして五枚目のシングルまで出しております。一応歌手であります。詞も書いています。二十歳なんですけどね、自分の事は、『わたし』ではなく、『あゆ』って呼ばせて頂いてまして、これはもう、あの、物心付いた時から変わってません。今はこんな風に、ラジオの前でしゃべってるんですけど、ほんとはすごい緊張してて、多分あの、あゆの隣にいるプロデューサーの方が緊張してると思うんですけど、あゆもかなり緊張していまして。えー、こう見えてもかなり人見知りをして、かなりの恥ずかしがり屋です。すいません、私はこういう感じなんですけれども、みなさんへ、多分テレビを見てなど、私の印象があると思うので、是非ファックスで送って頂ければなぁと思っておりますー。さっきも言ったようにですね、今夜は二時間生で、たっぷり浜崎あゆみが、ほんとうのあゆについて、包み隠さずしゃべろうと思っていますので、この番組を聞いてる人、あゆの事をどう思ったか、今すぐファックスで教えて下さい。苦情文句疑問質問職務質問、それから愛の告白等々、行方不明の妹に声が似てるなど、何でもいいです。とにかくこのラジオを聞いてて思った事なら、なんでもいいんで、ガシガシ書いて送ってちょ!あと、浜崎あゆみに直接言いたいぞー!っていう人は、文句でも何でもいいです。電話番号も書いて下さい。あゆが電話しましょう!ファックス番号はですね、東京03-5500-××××。深夜なんで、電話番号間違えないでよろしくー。それではですね、浜崎あゆみのオールナイトニッポン。この番組は、ブルボン、BVDフジボウ、春日井製菓、AVEX trax、中央出版、日本石油、角川書店、アサヒ飲料、学研、KDD、フジフィルム、以上各社の協賛で、東京台場のニッポン放送をキーステーションに、全国35局ネットでお送りいたしまーす!ほんじゃ聞いてください、1999年1月1日に発売される、と言うかまぁ、もう売ってるんですけどね、26日から。ファーストアルバム、"A Song for XX"の中から、まずはあゆのデビュー曲です。浜崎あゆみで、"poker face"


浜崎あゆみ:「では、早速ファックスが届いたので、読みたいと思います。埼玉県大宮市、ラジオネーム冬美さんから、『こんばんは、はじめましてandオールナイトニッポン初パーソナリティーおめでとう!あゆの声andおしゃべりを、二時間も聞けるなんて、うれしいです。たっぷりバカじゃない所を、カッコ笑い、を見せて下さい。あゆは、今後男の子にも女の子にも支持される、素敵なアーティストになると思います。あせらずマイペースで頑張ってね!』っていう事なんですけれども、『今年私からあゆへクエスチョン。今年あゆが一番嬉しかった事は?』今年嬉しかった事はですねぇ、やっぱりデビューした頃の事ですね。四月ぐらいなんですけど。あのー、四月八日に、デビューシングル"poker face"、今みんなに聞いて頂いた曲が、発売されたんですけれども、この頃にですね、まだあの、あゆは、今のAVEXのみんなスタッフとか、うちの専務だったりとか、まだ信用してない頃でですね、そのみんながレコード店回りを一緒にした時に、この浜崎あゆみというね、新人をよろしくお願いしますっていう、頭を下げて言う姿を見てですね、さすがに19歳のあゆも、『あー、こんな私のために、こんな事をしてくれる大人もいるんだなぁ』っていう風に思って、すごく泣きそうになった記憶があって、これはきっと一生忘れないと思うんですけど。これが、今年一番嬉しかった事ですね。で、ファックス番号はですね、何度も言いますが、こんな感じで何でもいいんで、思った事を書いて頂けるとうれしいです。東京03-5500-××××です。深夜なんで、電話番号は必ず間違えないようにお願いします」


あゆ「浜崎あゆみの、オールナイトニッポン」

ナレーション:「目を閉じると、ラベルのはげ落ちた黄色いカセットテープが見えた。少し芝居がかった女性の語りと、森の動物たちの楽しげな会話。多分、何かの童話だったように思う。そして、物語が終盤にさしかかった頃、一緒に聞いていたはずの母親の姿が見えない。庭先で響いたクラクションに、窓の外を覗くと、そこにはボストンバッグをかかえ、玄関を出ていく男の背中を見送る母親の姿があった。これが、彼女の中にある、最も古い記憶だ。1978年、10月20日。福岡で生まれた、浜崎あゆみ。小さい頃から人見知りが激しく、他人とコミュニケーションを取るのが、苦手な子供だったという。彼女を理解するには、彼女にとってたった一人の家族だと言える、彼女の母親について話しておくべきだろう。彼女の母親は、母親である事よりも、一人の自分として生きている女性だった。保育園に娘を迎えに来るのは、どの母親よりも遅いくせに、若さと派手さにかけては、どの母親よりも上。ある意味で、それは自分勝手な母親と言えるのかもしれない。しかし、娘である浜崎あゆみにとって、彼女は、最初から母親でも家族でもなく、『マミー』という、まったくオリジナルの存在だった。手料理を食べた事もない。一緒に眠った事もない。ましてや、寝物語に童話を読み聞かせるなどという、どこの子供にもあるような当たり前の風景も、浜崎あゆみと、マミーの間にはない。浜崎は言う。『マミーはいつも泣いていた。でも、どうして泣いているかを尋ねたことは、一度もない』と言う。お互いに、たった一人の家族でありながら、そういう絆を、どちらからともなく拒否してきた。浜崎あゆみとマミー。常に一定の距離を保っての生活の中で、彼女は学んだ。一人きりで生きていくという事を。知らない方がいい事もある、知っちゃいけない事もある、という事を。所で、彼女は父親の顔を知らない。もちろん母親に、家にいない父親についての何かを尋ねた事など、一度もない。でも、浜崎あゆみは知っている。彼女の中にある、一番古い記憶。あの日、黄色いカセットテープを聞きながら、窓の外に見た風景こそ、両親が離婚する瞬間だったのだという事を。マミーが黙って見送った男性こそ、自分の父親なのだという事を。その事に気付いてから、彼女は来る日も来る日も、無機質な子供部屋で、一人、あの黄色いカセットテープの中の物語を、繰り返し聞いたと云う。少し芝居がかった女性の語りと、森の動物たちの、楽しげな会話。しかし、あれほど聞いたはずなのに、今では、あの物語がどういうものだったのか、まったく思い出せない。浜崎あゆみが、その小さな手で、何度も何度もラジカセのスイッチを押しながら、繰り返し聞いていたものは、一体何だったのだろう。もしかすると、彼女はその答えを探し続けながら、今日も一人きりで歌い続けているのかも知れない」

浜崎あゆみ:「えー、今聞いて頂いたのはですね、あゆの子供の頃の事なんだけど、みんなどう思ったかなぁー?と思うんですけど。別にあのー、ドラマティックにしようと思ってとかね、そういうのは全然なくて。あの、正直にこっちのスタッフの方にお話して、みなさんが作って頂いたテープなんですけれどね。まぁ、よくあるバラ珍みたいなトーンだよね。そういうドキュメンタリーのような感じって言われるんだけど、あゆにとっては別に、これがすごく普通で、お父さんがいないっていう事とか、うちの両親が離婚したっていう事は、特別な事だとは思ってなくて、すごく普通な事だと受け止めてきてて。で、うちの母親の年もね、あゆは知らなくて。マミーに『今いくつなの?』って聞いた事もないし、多分聞いても、彼女は『えー、あたし25』とか、多分そんな感じで返してくると思ってるから、聞いた事ないんだけど。格好もすごく派手でねぇ、みんなによく『お姉さんですか?』って言われるような外見の人で。すごく自分勝手に生きてて、良く言えば、すごく自由に生きてる。あゆっていう娘がいる事を、忘れてるのか、気にしないようにしているのかわかんないけど、すごく自由に、一人の女性として生きてるって感じがして。あゆにとってはね、この20年間お母さんっていう風に感じた事はなくて、いつもマミー、マミーって呼んでて。それは、名前がまゆこっていうからっていう理由からでもあるんだけど、マミーって呼んでたのね。で、マミーをね、すごくあの、あゆの面倒とかを見たり、自分の親の面倒を見たりとかする人じゃなかったんだけど、その代わり、あゆがすごく悪い事をしたり、すごくいい事をしたりした時に、怒らないしほめない。ほんとに何も言わなかった。だから、あ、あゆも自由にやっていいんだなって、だから、あの人はあの人で自由に生きてるんだなぁと思ってたし、そう解釈してたのね。で、中学の時にね、あゆがあんま学校に行ってなかったのね。で、普通に言えば、まぁ何だろうな?学校にあんまり来ない子。ヤンキーだったり不良だったりするのかな?別にそこまでいってたつもりはないんだけど、先生から家に電話があって。ちょっと浜崎さんね、最近学校来ないんで、なんとかしないといけないってんで、うちの親が呼び出しかかったんだけど、うちの親はね、『じゃわかりました。すぐ行きます』って言って、電話切ったのね。しばらくすると、あゆが職員室で待ってるじゃない。そうすると、うちの担任の電話が鳴るのよ。そしたら、うちの親がね、『すいません、私おなか痛くなっちゃって行けないの。ごめんね』って言って、電話切っちゃったんだって(笑)。そんで、『お前のお母さんはね、どうなってるのかわかんないけど、お前もかわいそうだな、大変だな』って言うのよ、うちの担任が。それが何か、妙にくやしくてね、『あんたうちの母親の事知らないくせに、なんなのよ』と思って、くやしかったんだけど、まぁ別に、そんなマミーをあゆは、腹が立つとも思った事はなくて。確かに、周りの人はすごく色んな事言った。うちの隣に住んでたおばさんとかね、おなじマンションの人とかは、ほんとに、あそこのね、子供とは付き合うのやめなさいとか、すごく言われて、転校させられそうになった事も、何度もあったの。『友達になるのやめなさい』って言われて。それを、あゆは悲しいと思った事もないし、そう言われて友達でいるのをやめようと思う人がいるなら、それでいいと思ったし。それを悲しいと思った事はなかったけど、あゆは、何だろう……マミーが、そういうね、マミーがそういう態度を取っている事によって、あの人はあの人なりに、一生懸命、きっとそういう孤独な愛情の中で育って来た人なんだと思ったし、あゆに対しても、私は、あゆの事は何も干渉しないよって、私は自由に生きていくし、その代わりあなたも自由に生きていきなさいって、あなたが何かをした時は、あなた自身が責任を取りなさいって言われてるような気がしたから、すごくあの人の生き方に納得ができてて。最近もう、ま、全然会わないし、話したりもしないんだけど、でもすごく、いろーんな意味で、今になってみれば、この年になってやっとね、私はあの人から学んだ事が、すごく多いし、浜崎まりこという、一人の女性として、私は20年間あの人を見て生きてきて、あたしはこんな風な人間になりたくないと思ったし、あたしはこの人と同じような間違いはおかしたくないと思ったし、そういう意味で、母親から学んだ事はすごく多くて。ごめんね、鼻声で。好きな所も、嫌いな所も、はっきり言って一つもなくて、それは多分あの人を一人の人間として見た事もないからだと思うんだけど。えーっとですね、これは、ファーストアルバムのタイトルにもなっている、"A Song for XX"、ばつばつという事なんですけど、このばつばつの所は、みんなの好きな言葉を入れてくれって事なんだけどね。ま、聞く人は、わかる人にはわかると思うんだけど、今話した本人の事をね、あゆなりに詞にしてみましたので、聞いて下さい。
浜崎あゆみで、"A Song for XX"


ナレーション:

 

街の声女「あゆみちゃんでしょ、きれいだよね」

街の声
男「あゆみちゃん歌うまいけど、なんかねぇ、ちょっといっこぬけそうだよねぇ」

街の声
女「えー?かわいいじゃん」

街の声
男「かわいいけど、しゃべり方がさぁ、おかしいじゃん」

街の声
女「えー?いいよ全然。かわいいから」

街の声
男「うん、歌う時と、だって言葉が」

街の声
女「顔がよければ許される」

街の声
男「それはそうなんだけどね」

浜崎あゆみ:「浜崎あゆみのオールナイトニッポン。(笑)あゆ、今初めて聞いたんですけどねぇ。顔がよければすべていい、ありがとうございます。顔がいいんでしょうか?あゆは。ここでファックス一枚読ませて頂きます。あゆへ。えー、千葉県市原市のなおみちゃんからです。『あゆ、あたしもあゆとほとんど同じだよ。あたしには、お母さん、あゆ流に言うと、マミーがいないんだ。たまにさみしいんだ。でもね、あたしも一人で生きていこうって決めたんだ。今、お父さんと仲良くやってるよ。あたしは、今でもなおのマミー大好き。あたしのマミーに会いたいの』会いたいっていう事なんですけどね、そうですねぇ、あゆもどっかで、お父さんの顔を知らなかったり、名前知らなかったりするんだけど、やっぱりね、いつかあえればいいなぁって、死ぬまでに会えればいいなぁって思ってるんで。そういう風に、素直になれるなおみちゃんは、すごくいいなぁって、うらやましく思います。ええっとぉ、これもね、アルバムからのナンバーなんですけど、五十嵐さん、every little thingの五十嵐さんなんですけど、作曲
編曲をやって頂いてですね、すごく多忙な中、すごくいい曲を頂きましたんで、頑張って詞を付けてみました。ぜひ、みなさん聞いて下さい。浜崎あゆみで、"Friend"


浜崎あゆみ:「はい、ここでまたまたファックス来てるんで、読みたいと思います。兵庫県姫路市、乙女ちゃんから『浜崎あゆみ様、今晩は。さっそく質問だけれども、そのしゃべり声から、どうやってあのきれいな歌声が出るんでしょうか?私は音痴で苦労してるのにぃー。何か、声の出し方のこつなど、あゆちゃん流のやり方を、教えてやって下さいな』という事なんですけどね。あゆはね、昔からもう、ほんと小学生の頃から、『ハスキー声だね』っていう風に言われてて、一度でいいから、しゃべり声がね、『すごく綺麗な声だね』って言われたいなぁって、夢見ててね。よくあのー、漫画の、あゆよくわかんないんだけど、グーグーカンモの声に似てるって言われてて、すごく嫌だったから、このしゃべり方と歌い声が比例するこつがあったら、逆にあゆが教えてほしいなぁって感じなんだけど(笑)。こんな風にね、苦情でも文句でも、疑問、質問、職務質問、何でもいいんで、ファックスどんどん送って下さい。ファックス番号は、東京03-5500-××××。深夜なんで、電話番号は間違えないようによろしくぅー」


ナレーション:

 

街の声男「頭悪そう」

街の声
女「何か、うん、わかるかも。話合わないかも、結構。うん、そんな気がする」

街の声
男「絶対続かないじゃん、だって、あの人と話してたら」

街の声
女「結構、女の子にはきついみたいな」

インタビュー「ああいうタイプ、友達いなさそう?」

街の声
女「うん(笑)」

インタビュー「あ、ほんとに?」

街の声
女「うん」

浜崎あゆみ:「浜崎あゆみのオールナイトニッポン。今夜のオールナイトは、ロンドンブーツ一号さんに代わって、私浜崎あゆみが、本当のあゆについて、色々としゃべってるんだけど、えーと、オープニングで紹介したTVBrosの記事にもあったんですけどねぇ、あゆねぇ、男友達の方が、ほんとに圧倒的に多くって、携帯のメモリーのとこ見ても、一目瞭然なんだけど、それは何でだろうねぇ?女の子はやっぱりさぁ、何か、何だろう、一緒にトイレに行ったり、何でも集団って感じかするでしょ?で、自分が大してムカついたりもしてないのに、その子の事をね、グループの中の誰かが怒ってると、『私もムカつくんだよね』ってなったりとか、そういうイメージがあって。うん、だから結構苦手だったりして。男の子と話すよりも、全然女の子と話す方がすごく苦手で。何だろうねぇ。何でだかわかんないんだけど、でも一人だけそうじゃなく、全然、最近なんだけど、まぁ、半年ぐらいかな、ここ。付き合えてるような友達がいるんだけど、いきなりねぇ、あの、カラオケ屋さんでいきなり合ったのね。で、座ってて、向こうはすごい酔っ払ってて、いきなりあゆの隣に座ってきて、『ねぇねぇねぇ、アボガド食べたくない?』って言ってきたの(笑)。あゆねぇ、東京に出てきて、こういう仕事をすぐしたから、そういう風に言われたのが初めてで、結構みんな気を使って話してくるのね。それが初めて『アボガド食べたくない?』っていきなり言われて(笑)、『こいつ何だよ?』って思ったんだけど、何かすごく不思議で、何かねぇ、その何か、変な天然の魅力みたいなのに惹かれて、一緒に他のお店に行って、その人に言われるままにアボガドサラダを一緒に食べてたんだけど(笑)。別にあゆ、全然アボガドサラダなんか、食べたくなかったの。アボガド別に好きでもなくて、ただその人のペースに巻き込まれたって感じだったんだけどねぇ。その子は、夏が来る5月26日に生まれたんで、夏来っていうんだけどね、年は22歳で、あゆの2こ上なんだけど、そういう何か、名字が豊田っていうんだけど、初めてね、最近名字を知って、『あ、そんな名前だったんだ?』と思って。で、向こうも浜崎あゆみって本名を知らなかったらしくって、あゆは本名もあゆだと思ってたらしくって。この間、なんか初めて『あゆって、あゆみっていうの、あゆなの、どっちなの?』って聞いてきて、なんかあたしたちってなんだかなぁって思ってたんだけど(笑)。なんか、やっぱりねぇ、彼女はあたしより二年長く生きてるなぁって、時々思う事があって。それを初めて感じたのは、一度仕事の事もあって、まぁ、プライベートの事もあって、すっごい悩んで、三日ぐらいね、家から出なかったのね。で、家も全部ロックして、家の電話線も抜いて、携帯の電源も切ってってっていう状態で、もう誰からも連絡が取れないような状態にして、一人でポツーンと家にいたんだけど、みんなね、後から聞いたら、『あゆはどこ行ったんだー!?』ってみんなパニくってたらしいんだけど、そんな事も知らないで、一人で家にいて。しかもベランダにいてね、外で突風の中『どうしよう?どうしよう?どうしよう?』って、あてもなく思ってたんだけど。したら、いきなりね、もう三日目ぐらいよ、あゆが逃亡して。どぁーん!って玄関から音がして、『あゆー!あゆ、どこにいんのー!?』って、すんごい声で叫んでる、おっさんみたいな女の人がいて(笑)。なんだろうと思って、それでびっくりしたあゆ、ベランダに隠れてたのね。したら、勝手にうちに上がってきて、どーやってかしんないけど、うちのオートロックを突破して、ロックした玄関も突破してね、ベランダまで進入してきて、『あんた、何やってんのー!』って叫んでる人がいて、恐くて出てったら夏来で、『あんた、どんだけね、みんなが心配してるか、わかってんの!』って言われて、襟首をつかまされて、立ち上がらされてねぇ(笑)。向こうも泣いて怒鳴ってたんですけど、あゆもね、泣きながらごめんなさいって言ったんだけど。そういうなんかね、初めて、あゆねぇ、さっきも言ったけど、マミーにも怒られた事がなくて、友達にも、悪くても注意される事っていうのが、ほとんどなくて、初めてそんな風に、襟首つかまれて、立ち上がらされて、『あんた何やってんの!』って、ほんとに怒鳴られてびっくりして。そん時にね、でも思ったのが、ムカつくとか嬉しいとか、そんな事じゃなくて、もしあゆに家族、家庭っていうものがあったら、こういうもんなんだろうなっていうの、すごく感じて。だから、なんか、それからはすごくね、夏来っていうのがあゆの心の中で、すごく大きな存在で、すごく大切な存在なんですけど。なんか、あゆの壁を取っ払ってくれた、一番目の人、20年間生きて来て、初めて出逢った人っていう感じなんで、その人にぜひ、あゆの歌を書けたらなぁって。あゆ、照れ屋だからさぁ、あんまり面と向かってありがとうとかごめんねとか言えないから、歌で届けるしかないなぁと思って、夏来の事を、そしてみんなにもいる親友でいるような子の事を、詞にしてみました。聞いて下さい。浜崎あゆみで、"Wishing"


ナレーション:

 

街の声女「浜崎あゆみってぇ、天然ボケだからぁ、いっしょにいて疲れそう」

街の声
女2「ああー、疲れそう」

浜崎あゆみ:「浜崎あゆみのオールナイトニッポン。えー、今夜のオールナイトは、ロンドンブーツ、次は二号さんに代わって、1月1日にファーストアルバム"A Song for XX"をリリースする、と言うか、まぁ26日からね、お店で売ってるんですけど、私浜崎あゆみが、ほんとのあゆについてしゃべってます。(笑)ええーっとね、あゆとしゃべってたら、疲れるのかなぁ?疲れますか?(笑)あのねぇ、夏来とかは疲れないと思うんだけど、多分それは、ほとんどあゆと、なんだろうなぁ、サイクルがかわんないのね、夏来っていうのは。しゃべり方から、声のトーンから、歌い方から全部似てて、一緒にすんなって向こうは思ってると思うんだけど(笑)、すごい似てるのね。だから、全然違う人には疲れるかもしんないね。で、今夜はこの放送を聞いてる、私浜崎あゆみについてどう思ったのかを、みなさんにファックスで受け付けてるんだけれども、ここでこのファックスを紹介したいと思います。二代目石さんより。『浜崎さんにとって、異性に対する愛情と、同性との友情、どちらを大切にしますか?』という事なんだけど。う~ん、あゆはねぇ、どうだろねぇ。愛情と友情は、別に比べるものじゃないと思うのね。だから、すごく好きな、愛情の中ですごく好きな異性が一人いて、友情の中ですごく好きな同性が一人いて、それはでも、異性でもいいと思うんだけど、その一人対一人をっていうのを比べるものじゃないと思ってて、どっちもあゆにとっては一番で、それは比べられないもので。どっちを取れって、もしその人がね、例えば、『俺とあいつ、どっちがいいんだよ?』って言ったら、そんなくだらない事言う人なんだったら、それまでなんだなぁって、あゆは思うし。別に比べるものじゃないんじゃないかなぁって、あゆは思うけど。なんだろうねぇ?あゆもやっぱり二十歳なんで、好きな人がいないって言ったら嘘になるし、大切な人がいるんですけど、それはきっと、こういう人になりたいなとか、この人によって、私は今現在ここにいる事ができるんだと思える人がいるからこそ、きっとあゆは詞を書いていけるんだと自分で思ってるから。うん、全然、それはみんな、ジェラシーなのか、そうなんだなぁと思うかわかんないけど。かと言ってねぇ、何か、仲のいい男友達っていうの、あゆはたくさんいるんだけど、その子に告白されちゃうと、それもまたなんか、違うかなぁって言うか。あゆはあくまでも、男でも女でも、友達としか見てなくて。大切な人っていうのは、いつまでもきっと一人しかいなくて。その人があゆの事を思ってるか思ってないかっていうのは、ほんとにあゆにとってはどうでもいい事だから。ただ自分が、あたしはこの人に裏切られても、怒られても、怒鳴られても、何しても、この人は信頼してますって、胸を張って言えるから、それでいいんじゃないかなぁーと、思うんですけどねぇ。みんなはどうなのかなぁーと、思います。でー、こんな風にですね、何でもいいんで、二代目石さんのように、こういう意見でもいいし、何でも文句でも苦情でも疑問でも、送って下さい。ファックス番号、今までね、電話番号って言ってたんで、すんまそん。ファックス番号です。東京03-5500-××××、深夜なんで、ファックス番号は、くれぐれもお間違いのないようによろしく」


ナレーション:

 

街の声男1「浜崎あゆみって、かわいいよね」

街の声
男2「でも、天然ボケ入ってるぜ」

街の声
男1「いや、あれ作ってんでしょう」

街の声
男2「いやぁー、どうだろうなぁ?(笑)」

浜崎あゆみ:「浜崎あゆみのオールナイトニッポン。はい、えー、ここでファックス一枚読みたいと思います。『あゆへ。あゆがオールナイトに出るって聞いて、ずっと楽しみにしてました。今日は私の悩みを聞いてほしくてファックスしました。ええと、何から書いたらいいかなぁ。高校卒業してブラブラしてるのも』何だかんだかな?何ですか?えーっと、え?今夜はこの放送を聞いて、私浜崎あゆみついて、どう思ったかをファックスで受け付けてるんですけれども、すいませーん、ここパニくってまーす!はい、ここからはファックスをくれたリスナーの中から、直接あゆに言いたい事がある、という人と、どんどん電話でお話していきたいと思いますんですけれども、みんな大丈夫ですか?すいません、テンパらないでください、はーい。まず最初の人です。えーと、これは、fromなみこさんかな。『さっき夏来さんの話を聞いて、あたしはあゆみさんが好きになりました。あたしはかわいくないし、しゃべるのも、人と打ち解けるのも、人と合わせるのも苦手なので、なかなか友達が出来ません』っていう事なんですけれどもね。えーと、まず最初の人、この、電話してみましょう。なみこさんですか。つながってますか?じゃあなみこさんとおはなししてみたいと思います。もしもぉーし!


なみこ「もしもし」

あゆ「今晩はー!」

なみこ「なみこです、今晩は」

あゆ「あゆです」

なみこ「あ、どうも」

あゆ「うん、ファックスありがとう」

なみこ「はい」

あゆ「ええと、何だっけ?人と打ち解けるのも、人と合わせるのも苦手なので、なかなか友達が出来ないと」

なみこ「はい」

あゆ「あー。え、何で夏来の話を聞いて、あゆの事を好きになりましたって書いてくれたの?」

なみこ「えっとですねー、なんか、夏来さんって、すごい面白い方じゃないですか」

あゆ「うんうん」

なみこ「それで、あゆみさんは、あの、すごく天然ボケっていうか」

あゆ「(笑)うん」

なみこ「それで、どういう風に友達になったのかなぁと思って。話がすごい面白かったんですよ、出会いの話が。私はすごく苦手だから、人と合わせるのとかが苦手だから、すごいそういう不思議な出会いっていうのを大事にしてて、なんか、面白いなぁって思ったんですけど、はい」

あゆ「あ、そっかぁ。うーん、何だろうねぇ。あゆは、ほんとんなんか、人に合わせるって事を、ほんとしないのね」

なみこ「もう、そのまま自で?」

あゆ「そうそうそう、だからこれを天然ボケっていう人もいても、全然ムカつきもしないし、ほんとに何も思わないのね。だから誰がいてもマイペースで、そういうあゆを変わってる子だなって思って、なんだろう、話かけにくいなって思って離れる子もいれば、なんか変わってるからちょっと話してみたいなって思う子もいるじゃない」

なみこ「はい」

あゆ「多分、その後者の『こいつ何だろう?話してみたいな』って思ったのが夏来だと思うんだけど。だから、多分それが夏来でも夏来じゃなくっても、あゆは自分が気に入らなければ、返事をしなかったと思うのね、そういう性格だから。よくこういうファックスに書いてあるけど、なみこちゃんがみんなでスキーに行こうって言われた時に、なみこちゃんは寒いとこが嫌いだから、あたしは行きたくないって言った訳じゃない」

なみこ「はい」

あゆ「あゆは、そういって言えるのは、すごいかっこいいと思うの。で、昔はあゆも、そういう事言えなくて、寒いとこが嫌いでも、『あ、みんな行くんだから、行かないといけないのかなぁ』って思って行ってたりした所があって。でもそんな自分が嫌で。行っても楽しくないじゃん、自分がそういう風に思ってたら」

なみこ「そうですよねぇ」

あゆ「じゃ、来なきゃよかったなぁとか思ってて、だけど、こうやって今言える事は、すごいかっこいいって、それはあゆの個人的な意見だけど、思うから」

なみこ「はい。あゆみさんは、今はそういう事って言える方ですか?」

あゆ「うん、今は言う」

なみこ「あ、そうなんですか」

あゆ「嫌いな人がいたら、『これ以上あなたとお話したくありません!』ってあゆは言っちゃう(笑)」

なみこ「(笑)はっきり言っちゃうんですか?」

あゆ「そう。だから、自分の時間が無駄じゃん。自分の人生は、自分のために一番使いたいでしょ?」

なみこ「うん、はい」

あゆ「だから、やりたくない事なやりたくないでいいと思うし、やりたい事は、誰よりも何よりも先にやっちゃっていいと思うし。あゆはそういう風に思ってる(笑)」

なみこ「じゃあ、無理して合わせたりしなくても、ちゃんと友達っていうのはできますか?」

あゆ「うん、あゆはほんとの友達見つけるのに、20年かかって。だからなみこちゃんも、何年かかるかわかんないけど、ほんとの友達ていうのは、絶対にいつか見つかると思うの」

なみこ「はい」

あゆ「だから、そのままできっといいと思う」

なみこ「自分の思ってる事をちゃんと言って、変になんか、作ったりしなければ、ちゃんと通じる友達っていうのができるっていう事ですよね」

あゆ「うん、絶対わかってくれる人は、いると思う」

なみこ「そうですか。時間をかけて」

あゆ「うん」

なみこ「はい、探します」

あゆ「がんばってちょ」

なみこ「はい(笑)ありがとうございました」

あゆ「うん!ではこの曲をね、あゆみたいに、なみこちゃんみたいに、うまく口で何か言葉を人に伝えられないような子に送りたいと思います」

なみこ「はい」

あゆ「浜崎あゆみで、"For My Dear..."聞いて下さい」

スタッフ「ごめん、ちょっと用意します」

あゆ「はい(笑)。えーとね、はい、何ですか?改めて、えー、これ"YOU"の予定だったんですけど、すんまそん。あゆの気分的に、"For My Dear..."いきたかったんで、言ってしまいました。
浜崎あゆみで、"For My Dear..."聞いて下さい」


ナレーション:

街の声女1「浜崎あゆみ好きなひとー」

街の声
女2「嫌い」

街の声
女3「きらーい」

街の声
女2「だってさぁ、自分の事さぁ、『あゆ』って言うじゃん。それがちょっと」

街の声
女3「ちょっと朋ちゃんとかぶってる。まねしてる」

浜崎あゆみ:「浜崎あゆみのオールナイトニツポン。はい、ファックス来てますんで、また読みます。『いいんじゃないですか、浜崎さんの生き方。頑張ってほしいと思います。私はお母さんがいるけど、お父さんもいるけど、二人とも大好きだよ。人の事は好きでいる方が素敵。でも、憎む事だって、けして悪くない。自分らしく、自分の気持ちに素直にいけば、今一人暮らしで、こうして書くファックスは、さみしいようで、結構強い自分感じる。明日はまた、バイトがんばろー!』埼玉県カズリンリン19歳。うん、かっこいいね君。っていう訳で、あゆとお話ししてみたいって人から、ジャンジャンファックス来てるんで、またまた電話つないでみましょう。ペンネーム白いうさぎさん、電話つながってます。もしもーし」

うさぎ「もしもし」

あゆ「今晩わ」

うさぎ「今晩わ」

あゆ「(笑)イェイ」

うさぎ「(笑)はい」

あゆ「18歳?」

うさぎ「はい」

あゆ「若い」

うさぎ「若いですか?」

あゆ「うん、いいなぁ」

うさぎ「2歳しかかわんないじゃない」

あゆ「(笑)お話はなんでしょう」

うさぎ「はい、えっと、悩み事の相談で、えっと、高校を卒業して専門学校行ったんですけど、つまんなくて辞めちゃったんですよ。それでバイトもその後やってたんですけど、先週辞めちゃって。で、これから何していいのかわかんないって言うか。あの、浜崎さんは、今歌をうたって、仕事を見つけてるじゃないですか。自分はどういう風に仕事を見つけたりとか、この先何をしたらいいのかわかんないんで、それを相談したいんですけど」

あゆ「ああ、そっかぁ。あゆはね、歌を見つける事が出来たんだよね。すごく一緒で、あゆはね、高校卒業してもなくて、途中で自分から嫌で嫌で中退したんだけど。で、その後ふらふらふらふらしてて。で、今歌っていうものを見つける事が出来たのはね、やっぱり人って、一人で何にも出来ないんだなって、今すごい思うのね。だから自分一人で何かを見つけて、何かを始めようとしても、絶対出来ないと思うの。で、あゆはなんで歌を見つけられたかって言うと、今あゆのプロデューサーやってくれてるMAX松浦って、わかる?」

うさぎ「はい」

あゆ「わかる?あの人がね、あの、あゆが16歳の時から知り合いなんだけど」

うさぎ「あ、そうなんですか?」

あゆ「そうそう。だから四年ぐらい前から知り合いで、で、一緒にカラオケ行った時にね、『お前、歌下手だなぁ』って言われたの、あの人に」

うさぎ「ええっ?」

あゆ「で、『歌下手だけど、声はいいなぁ』って言われて、『レッスン行ってみろ』って言われて。んでその頃、学校も行ってなくて、なんにも仕事もしてなくて、やる事なかったから、まぁ、行ってみてもいいかなってぐらいで行ってたんだけど、その後になんか、ずーっとそれまでは、高校でも中学でも、あゆは、『浜崎は何も出来ない』って、ずっと言われ続けて来たのね。『お前は何も出来ないんだから、何も余計な事するな』って言われてたの。だから中学校も全然行ってなくて、高校もやっと入ったんだけど、途中で辞めちゃって。で、そんな時に、そのMAX松浦って人が、あゆに『お前は出来るよ』って言ってくれたの。で、その頃あゆね、ボイストレーニングもさぼって、ダンスのレッスンもさぼって、遊んでたのね、一生懸命。どうやって遊ぼうかって考えてて。そんなあゆに、『お前は出来るよ』って言う訳。んで『お前は詞を書く事も出来る。歌をうたう事も出来る』って言うの。んで『お前には何かを感じる』って言ってくれた訳よ。で、あゆはそういう人に会った事が初めてで、親にもそんな事言われた事ないし、あゆに期待をしてくれる人っていうのに会ったのが初めてで、すごいショックを受けて。これが例え、このおじさんの勘違いだとしても、あたしは出来る限りの事をやってやろうと思って。で、やって、何とか今の位置にいる事が出来るんだけど。それはやっばり、MAX松浦に出会えたって事もあるし、それから、出逢ってから、今のマネージャーだったり、今いる周りの人たちに、周りのスタッフに出逢えた事もそうでさぁ。すごいやっぱり、色んな人に助けられて、今のあゆっていうのがいて。だから、一人じゃきっとやってこれなかったのねって思うのね。だから絶対に白いうさぎちゃんも、そういうすごく大切な出逢いっていうのが、きっと訪れる時が来て、それは明日かもしれないし、もしたしたら十年後かもしれないけど、そのチャンスを絶対に見逃さないでほしいなぁって、あゆは思うのね」

うさぎ「いつか必ず来ますかねぇ?」

あゆ「うん、来る」

すさぎ「はい(笑)」

あゆ「あゆは絶対来ると思う。その時に、白いうさぎは、絶対チャンスを逃さないと思う」

うさぎ「はい」

あゆ「うん、だから絶対チャンスを見つけてね」

うさぎ「がんばります」

あゆ「うん、がんばってね」

うさぎ「ありがとうございます」

あゆ「ありがとねー」

うさぎ「はい」

あゆ「という訳でですね、ここで一曲聞いて下さい。
浜崎あゆみで、"Trust"です」


ナレーション:

 

街の声男「俺はかわいい思うけどな」

街の声
女「うそー」

街の声
男「え?ちゃうけ?」

街の声
女「顔はかわいいと思うけどぉー、なんか典型的コギャルって感じやな、あの子」

街の声
男「それはあるな」

街の声
女「若いなぁって感じかな(笑)」

浜崎あゆみ:「浜崎あゆみのオールナイトニッポン。またまた電話つないでみましょう。ゆきこちゃんです。電話つながってまーす。もしもーし」

ゆきこ「もしもし」

あゆ「今晩は」

ゆきこ「今晩は。初めまして」

あゆ「ファックス読んだ」

ゆきこ「あ、はい(笑)」

あゆ「バカキャラ。イェーイ!(笑)」

あきこ「なんであゆって言うんですか?」

あゆ「自分の事を?あれ、なんだろうねぇ?うちの親もあゆって言うし、もう生まれた頃からあゆ。親の事もあゆって呼んでたらしいよ、ちっちゃい頃、間違って」

ゆきこ「へぇー」

あゆ「これはかわらないね」

ゆきこ「え、でも私もちっちゃい頃、自分のことをゆきちゃんとか言ってましたけど、もう私って言ってますよ」

あゆ「ほんとう?(笑)」

ゆきこ「言いましょうよ(笑)」

あゆ「え?言う時もあるよ、私って」

ゆきこ「あ、そうなんですか?」

あゆ「うん、すごい偉い人とかね、恐い人とか(笑)。これはヤバいなぁっていう時は、私って言うみたいなんだけど、本能的に」

ゆきこ「ああ、そうなんですか?」

あゆ「うん、自分では気にしてない。別にその、あゆって言う事をバカっぽいと思ってないし、恥ずかしいとも思ってないから、別にいいんだけど。そういう人もいるんだなぁって思って」

ゆきこ「でも、うちの友達とかも、みんな自分の名前言わないんで。なんかわかんないけど、はい」

あゆ「(笑)ほんとう?」

ゆきこ「はい」

あゆ「そっか。番組って、ずっと聞いててくれた?」

ゆきこ「はい、ほとんど聞いてます」

あゆ「ほんとう、どうだった?」

ゆきこ「そうですねぇ、やっぱ最初の頃の、小さい頃のあれが、すごい、なんか心にしみたと言うか。うちは普通の家庭なんで、ちょっとよくわかんない部分があるんですけど、、そう見ると別に、ムカつくとは書いたんですけど(あゆ笑)、うん、そう聞くとやっぱ……うん、ムカつくはやっぱ言い過ぎたかなぁみたいな、思うんですけど」

あゆ「そっかぁ」

ゆきこ「はい」

あゆ「わかんない。あゆもね、目の前で『あゆはねぇ~』って言ってる子がいたら、ムカつくかもしれないし(ゆきこ笑)。自分だからムカつかないっていうだけでね。それはわかんないけど(笑)。ありがとね、こんな時間に」

ゆきこ「あ、大丈夫です。頑張って下さい」

あゆ「うん、じゃあ最後まで、もし起きてれば、聞いて下さい」

ゆきこ「はい、じゃあ私って」

あゆ「うん、頑張って、なんとか」

ゆきこ「最後に、はい、言って下さい」

あゆ「うん、ありがっとー。じゃねー」

あきこ「はい、どーもどーも、はい」

あゆ「じゃあ、えっとー、もう一本電話がつながってますね。ペンネーム、ひふみー!」

123「はーい」

あゆ「ひふみって、このひふみ?」

123「はい、そうです」

あゆ「あのー、あゆねぇ、自分でホームページ持ってるんですけど、123って書いて、勝手にひふみって読んでるんだけど、そのひふみでいいのかな?」

123「うん、そう」

あゆ「(笑)今晩は」

123「今晩はー」

あゆ「どうしたんでしょう?」

123「いやぁ、ちょっと今、あのぉ、あゆがバカっぽいって事言われてて、それで、なんでそう思ったのかなぁって思った人に言いたい事として、えー、あゆの曲を聞くだけじゃなくて、歌詞もしっかり聞けば、あゆが色々考えてる事がわかるんじゃないかなぁって事が言いたくて電話したんだけど」

あゆ「そっかぁ。ありがとう」

123「いえいえいえ」

スタッフ「話すのは初めて?」

あゆ「えーと、初めてだね。いつも掲示板で、会話したりとかしかなかったから(涙声)。すいません」

123「えー、何で?どうしちゃったの?」

あゆ「ありがとう(笑)」

123「いえいえ」

あゆ「こないだ、あのねぇ、すいません、全然関係ないんだけど、Mステのスーパーライブで、全然声が出なくてねぇ。で、それまであゆ、毎日掲示板に出してんだよね、顔ね」

123「うん」

あゆ「それが、全然顔出さなくなっちゃって、声がまともにでなくなっちゃって、そのままMステの生放送に四時間出たんだけど、全然声が出なくて、すっごい落ち込んで家に帰ったのね。でさぁ、家に帰ってマックいじってて、自分のホームページ開いたらさぁ、123だとかガラペンとかさぁ、ベロとかいっぱいいるじゃん、よしかずとか。あのね、顔も見た事ない人たちなんだけど、みんなさぁ、なんか、ありがとうって書いてるの、今日のあゆに対して。すごく、今まで毎日掲示板に来てたのに、顔出さなかったから、みんなすごい心配してたけど、今日はテレビでね、あゆが元気な姿を見れて、すごい嬉しかったって、みんな書いててくれてて。そういうあゆに、ありがとうって書いてくれてたの(涙声)。ひふみも書いてくれてたじゃん」

123「うん」

あゆ「で、あゆはそれがすごい嬉しくて、あゆなんかさぁ、体調万全に整える事も出来なくて、睡眠不足のままMステに行って、ろくに声も出なくて、なんだろな、プロとしてすごいはずかしいなぁって反省してたのにさ。って風に、ありがとうって言ってくれるみんなが、なんかすごい、くやしかったり情けなかったり、でも嬉しかったりとかして。すごい泣けてきた」

123「でも、あゆもその時の状態が悪くても、一生懸命歌ってから、それに対してなんかありがとうって言いたくなったっていうか」

あゆ「うん、だから、すごいなんかね、会った事もないのに、なんであゆはこの人たちに、こんなに心が動かされるんだろうって、すごく思うんだけど。でもなんか、これからもずぅっとこうやって、注意する時はすごい注意してくれるじゃん。で、そういうのも嬉しいし。こうやって話がしていけるといいなぁと、思うんだけど(笑)」

123「うん、はい」

あゆ「え、ひふみっていくつだっけ?」

123「え、今19」

あゆ「あゆのいっこ下?」

123「いや、学年はおなじだから、もう少しで20になるけど」

あゆ「あ、早生まれだ。そっかぁ。(笑)ありがとね」

123「いえいえ」

あゆ「こないだ渋谷にも来てくれたもんね」

123「うん」

あゆ「よしかずと間違ったけどね(笑)」

123「(笑)顔覚えてくれた?」

あゆ「すいません、あゆ人間違いしてましてね。他の人と間違えてました。ありがとねー」

123「はい」

あゆ「じゃあ、えっと、あゆの大好きな曲を、ひふみもみんなも、聞いてください!」

123「はい」

あゆ「浜崎あゆみで、"YOU"。ありがとぅー!」

123「ありがとう」


ナレーション:

 

街の声女「浜崎あゆみって、昔アイドルだったんじゃないの?」

街の声
男「あー、隠してんじゃないの」

浜崎あゆみ:「浜崎あゆみのオールナイトニッポン。はい、ここでまたファックスをご紹介したいと思います。ペンネーム、ラジオネームJI君。『僕は、あゆさんの感動するのですが、歌詞を書く時、どういう気持ちで書くんですか?』というのとですね、もひとり。ラジオネームビミナリさんから、『ファーストアルバムを聞いた感想。詞がかなりいい。ちなみに僕"Signal"が一番気に入りました。それから、歌詞カードの一曲一曲に添えてあるメッセージが、とても好きです。『あなたの願いはあなただけが知っている』や、『すべての人間にはふれられない。できるのは、通じたと信じること』など、心を打たれました。あゆの言葉や歌からは、元気を与えられます』という事なんですけどねぇ。まぁそうですね、これは16曲ともあゆが詞を書かせてもらったんですけど、まぁ、自分でもね、ほんとに詞を書けるなんて思ってなくて、ほんとにプロデューサーから『お前は書けるよ』って言われて、その気に乗せてもらって書けたっていうようなもんなんですけど、今となってみれば、すごく感謝してるんですけどね。うーん、あゆは、基本的に紙には書かないんですよね。で、頭の中でいつも考えてて、それはなんか、街のにおいだったり、人の動きだったりとか、空気だったりするものを、自分なりに感じて、その時々に感じるものが同じでも、自分の精神状態が同じでなければ、きっとちがう風に、においはにおってきたりするはずで、それを常に書いてるつもりなんですけどね。まぁ、ここ最近は、あゆはいつもね、あゆは今を生きるっていうのを言ってて、明日っていうのに期待してなくて。それはなんでかって言うと、昔すごく『明日があるからいいや』って考えの人で、その日その日を、いつもダラダラしてて、でも『明日なんとかすればいいや』って思ってすごしてたから、もうそういう日は過ごしたくないっていう事もあって。あゆはとりあえず、明日できる事よりも、明日できる大きな事よりも、今日できる、ほんとに下らない事でもいいから、それをやっていこうって。そのために生きて行こうっていう風に今思えてて。で、なんか最近はね、ちょっと元気がなくてね、けっこううちの夏来とかに、ずっとうちにいてもらったりして、つきそっててもらってたんですけどね。結構バッド入り気味で。これね、言う事じゃないかもしれないんだけど、まぁ、嘘つくの下手なんで、テレビ見てるみんなとかはね、『最近、あゆどうしたんだろう?』って、多分バレバレだったと思うんで、自分でバラしておきます。とりあえず、えっと、これはですねぇ、あの、うちのプロデューサーから言えって言われたんですけど、あのー、"A Song for XX"っていう、12月26日から店にありますが、1月1日発売のこのアルバムは、ま、一応曲としては歌謡曲の王道であると、みんなにわかりやすく。でも、けしてそれは、ダサイという訳ではなくて、やっぱり私たちは、一番いいと思われるものをやってきたので、それはそれで、すごく一番いい出来になってるんですけれども、これは基本的に、プロデューサーの、自分の趣味に走ってるんですけれどもね。すごくでも、かっこいいと思うんだけど。3月の中旬にリリースされる予定で、二枚組になっています、アコースティックオーケストラサイドと、リミックスサイド、この二枚組です、何度も言いますが。で、このタイトルはですね、"AYUMIX"、これもすいません、プロデューサーが決めました、こればっかりは。すいません。MAX松浦に免じて下さい。えー、値段は三千円でございます。(笑)今三千円って、紙に書かれたんで、読みました。すいません、今うちのプロデューサーが今、マッサージしています。今笑いました(笑)。これがですね、発売になるんですけど、これももちろん、ファーストアルバム、1月1日に出る"A Song for XX"の方も、どっちもベストを尽くして、ほんとにいい出来になってると思うんで、どっちもみんなにわかってもらえるんじゃないかなぁと思って、すごく期待をしてます。で、ここで、プロデューサーの個人的趣味でリミックスをしました、"A Song for XX"、ぜひ聞いて下さい」


あゆ「ここで、プレゼントのお知らせがありまーす。今あゆがやっている、このオールナイトニッポンスペシャルと、ザッピイ2月号の両方をチェックした人の中から、抽選で5名の方に、私浜崎あゆみオリジナルグッズをプレゼントしまーす。キーワードは、"A Song for XX""A Song for XX"、あゆの曲のタイトルです。ハガキに、このキーワードと、ザッピイ2月号に付いている応募券をしっかり貼って、ザッピイ編集部までご応募してちょ。なお、詳しくは、ザッピイ2月号をご覧下さい」


ナレーション:

 

街の声男1「あの人、歌う時腰に手あてるじゃん」

街の声
男2「そうだよね、気になるよね」

街の声
男1「(笑)あれ何?」

街の声
男2「かわい子ぶってんじゃないの?」

街の声
男1「歌えるよ、あの真似できるよ。昨日バイト中してたもん(笑)」

浜崎あゆみ:「浜崎あゆみのオールナイトニッポン。ああ、もうじき三時ですねぇ。(笑)なんか、あゆ、歌う時腰に手あててるって、最近ねぇ、色んな人に言われて。色んな人にね、ものまねされるの、友達とか。あたし全然自分ではわかってなくて、こないだ言われて、やっと初めて『あ、そうかもしんない』って思ったんだけどね。なんだろうねぇ?特徴あんのかな。まぁねぇ、もうすぐ三時という事で、始まる前はどうしようかなぁと思って、結構緊張してて、始まりの方は、あんま記憶がないんですけどね、飛ばしすぎで。どうだったんだろうなぁ?いやぁー、何度も言うようだけど、ほんとに今の浜崎あゆみっていうのは、けして、あゆは歌手になりたいと思ってた子でもなくて、歌がすごく好きだったり、音楽にすごく詳しかったりした子でもなくて、そういうのを夢見ていた子でもないので、ほんとになんの努力もしてなくて。何もほんとにしてないんだけど、申し訳ないんだけど、これはほんとに周りの人の力のおかげで、今いてくれる、周りのみんなが頑張ってくれたからこそ、今、浜崎というアーティストがここにいる事ができるって、私は思っているんですけどね。『私は』って言ったよ、どうだ!(笑)。そう、だからねぇ、自分の事をすごいと思ったりした事はなくて、なんかいつも言ってるのは、あゆはみんなよりえらくないし、みんながあゆよりえらい訳じゃないって思ってて。それはなんか、どんなに地位が上の人だったり、すごくお金持ちの人だったりね、そうじゃなかったりしても、けして自分よりえらかったりえらくなかったりっていう、そういうのを計る物差しは、あゆの中になくて、いつまでもそんな自分でいたいなぁって思ってるんだけど。だから、だからこそ、人が『あゆって自分の事言ってたね、バカじゃん』って言ってたり、『それもいいじゃん』と思ってるのも、嬉しいとも思わないし、ムカつくとも思わなくて。なんか、好きに思って下さいっていうか。あゆはほんとに、いつもあゆで、あゆらしくいるっていうのが、人生のモットーなんで。そういう感じで思ってるんですけど。あのー、そうですねぇ、最後に言いたい事はね、今日は、今日も、こんにちまで、ほんとにうちのマネージャーから、宣伝の大先生様から、みなさん、うちの、AVEXのスタッフの方、アクシブのスタッフの方、そしてこのね、オールナイトニッポンのスタッフの方、そして、うちのプロデューサー、MAX松浦。それから、なによりもこの2時間ね、ずっとあゆのたわいもない独り言を聞いてくれたみんな。みんなに、すごく感謝しています。これからも、きっとあゆは、一人では生きていけなくて、みんなにこうして助けられながら、みんなの力を借りて、そしてそれをあゆは、歌だったり、詞を書く事によって、少しづつ返していって、お互い持ちつ持たれつで生きていくんであろうと思っていますが。こんな感じで、これからもあゆは、自分の事は、あゆはと言いますが、許して下さい。頑張ります。それでは、最後にですね、5枚目のあゆのシングルになります、浜崎あゆみで"Depend on you"、聞いて下さい」


浜崎あゆみ:「浜崎あゆみのオールナイトニッポン。浜崎あゆみのオールナイトニッポン、この番組は、ポッカコーポレーション、ロッテ、白泉社、帝京科学大学、DHC、角川書店、日本石油、学研、愛知学院大学、富士フィルム、永谷園、以上各社の協賛で、東京台場のニッポン放送をキーステーションに、全国35局ネットでお送りしました。という訳で、すごい数のね、ファックスが届いてるんですよー。これ全部読みきれるかわかんないですけど、読みます。えーっと、ペンネームさとし『開始10分でマジ惚れました。あゆみさんの本音トーク、信頼してる友人の方の事を聞いて、今まで出逢った人の中で、一番強い自分を持っている人だと、僕は思いました』えー、次、ラジオネーム、あゆ大好きより、『あゆは全然バカじゃないよー。すごくいい歌詞を書ける人は、心がきれいだと思うんだ』次、あゆちゃん大好き、『あゆの今までのトークで、改めてあゆが好きになったよぉ。夏来と出逢えてよかったねー』えーっと、あゆちゃん大好き君からですね。えー、次は、『さっき泣いてた、鼻声でごめんみたいな事言ってたけど、あゆは一人じゃないよ。みんなあゆが大好きだし、特に私は、20歳なのに、自分をしっかり見てるあゆが、ほんとに好きだよぉー』ありがとぉー。えー、byひろっちかな、『マミーの話を聞いてから"A Song for XX"を聞いたら、涙がボロボロ出て止まりません』えーっと、次。fromぷーさん、『さっき電話で話してた、白いうさぎちゃんにとって、明日見つかるかもしれなくて、10年後になるのかもしれないって、大切な人との出逢いっていうのは、今夜のあゆちゃんだねって、今出逢っちゃったよ!』えーっと、『あゆへ、本当にありがとう。今年最大の宝物は、浜崎あゆみという人に出逢えた事だよ』ありがとう。えーっと、次はりえちゃん、『このラジオを聞いてて、全然普通の素直な子だと思った。これからも今のままのあゆでいてね』次は、ペンネームまみちゃん、『普通に話せるじゃん。絶対その方がいいよ』(笑)これラジオだからね、顔見えてないから。えーっと、次、ぷにょぷにょ、『こんなにしゃべる浜崎さんは初めてです。少しイメージ変わりましたが、悪いイメージではないです』うん、ありがとう。次、ともえちゃん、『あゆ、泣くんじゃないぞ!元気出せ、あゆー!』(笑)次は、相模原市、鈴木高友君、『今日色んな事があって落ち込んでたけど、あゆの声聞いて元気が出たよ。サンキュー』(泣笑)えーっとねー、ほんとに全部ファックス読めなくて、読めなかった人ごめんね、すごく。あゆは、こうしてみんなに支えられてるんだなぁって、今スタジオで色んな人が見守っててくれてて。聞いてくれてる人も、すごくあゆの知らない、想像以上に色んな人が見守っててくれてると思います。そういうみんなに、あゆはいつまでも感謝の気持ちを忘れない人間でいたいと思います。ありがとうございました!」